2020年10月13日

映画 瞽女(GOZE)を見てきた

 下重暁子さんの小説、「最後の瞽女(ごぜ)」の小林ハルさんの言葉、「いい人と歩けば祭り、悪い人と歩けば修行」の言葉をエッセイか何かで読んだ2日後にこの映画の制作発表のニュースを見て、何か運命を感じて見に行きました。ハルさんの上澄みほどの苦労もしてない私だけど、何にも知らず自らこの言葉の境地に達することができるか考えるとかなり難しい。

 瞽女(ごぜ)とは、盲目の女旅芸人。女性のみ三人、四人ほどを一団とし、目の見える者を先頭に、縦一列に前の人の背中の荷物をつかみながら旅をし、村々を周って三味線で唄い、報酬を得た人達です。歴史は室町後期からと古く、娯楽の少ない時代、新潟の長岡から山を越えて山形、福島まで旅をしたそう。また山奥の村などは情報通のごぜさんたちを皆で歓待したそうです。ハルさんは明治33年生まれです。

 NHKの朝ドラ、おしんの少女時代が大好きだったのでこの映画は私の好みドストライク。久々に感動して泣けた映画でした。おしんも過酷な運命の少女でしたが、あれはまだフィクション。こちらの瞽女は実在した新潟県三条市生まれの小林ハルさんの数奇な運命。ノンフィクションの重みがひしひしと伝わってきて涙を誘います。

 新潟の美しい風景がふんだんに盛り込まれて、風景を見にまた映画館に行きたいと思うほど。大好きな粟岳や、三条市下田から見た越後の山々、山の形で分かるんです。満開の菜の花が一面に広がる福島潟、胎内や山形の景色は流石にわからなかったけど。

 去年再放送していたおしんの小林綾子さんが、優しい親方役で出ていたのでますますおしんとハルさんが重なって見えましたね。おしんの生まれ故郷、お隣の山形と同じ様に雪国なので雪のシーンがたくさんありました。白銀の世界は本当に神秘的で美しい。現実の雪は寒いし運転しづらいし嫌いです(笑)

 映画全体の中で子役の時間がやや多めで嬉しかったです。子役の川北のんちゃんの演技は、本当に盲目なのかと思ったくらいの鬼気迫る演技でした。成人した娘役の時間が短めだった体感。計っていないけど。

 ハルさんの「いい人と歩けば祭り、悪い人と歩けば修行」という言葉だけを最初に読んだ時にはピンと来ませんでした。人生って修行だけだよねえ・・と思っていたのですが、映画を見て、人生って修行と祭り(楽しいこと)なんだなあと確信しました。

 新潟では8月から先行ロードショーしていたのに、やっと行けました。これから他の地方でもロードショーが始まります。宣伝もあまりない地味な映画ですが、母子の絆、凄まじい意地悪な人達も出てきますが、優しい人々の暖かさ、美しい自然、すごく感動できますよ。


関連する記事がなかったので、過去記事は皆さんに知ってもらいたいこの記事にします。

ここまでわかった新型コロナ↓
https://nanten505.seesaa.net/article/202010article_2.html



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posted by ひろん at 19:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月16日

翔んで埼玉を見にいった (小ネタばれあり)

 元埼玉県民なので見逃せない、と見に行きました。 原作は読んでないけどパタリロは連載時から読んでたのでお耽美なボーイズラブの世界観はなんとなく分かっていました。 いやあ、スゴク笑えた。 クスクス笑いと笑い泣き涙が止まらない。 ハンカチ握りしめて見てました。

 最初にウケたのが埼玉県人狩りの光線銃がドライヤーだったこと。 それからは埼玉あるある小ネタ満載。 埼玉発祥、山田うどん前の急ブレーキ停車、 TOBUとSEIBUのネオンがどどーんと光る埼玉県民の脳内そのままの池袋の夜景、熊谷ナンバーで首都高走るのなんかホント嫌発言。 でも埼玉だけではなく、横浜土産の崎陽軒のシュウマイの黄金のひょうちゃんがあったり、野田ナンバーの大八車が醤油臭い発言があったり。(千葉の野田にはキッコーマンがある) そんなご当地ネタがわかる関東の人は老若男女問わず見てほしいです。

 でも関東近郊の人じゃなくても大丈夫。 新潟での評判も上々ですよ。 見た人たちがすごく面白かったって。 居住地マウントって世界中どこでもあるので、みんな解るんじゃないでしょうか。 この映画は埼玉だけでなく、千葉や茨城や群馬も相当ディスられています。神奈川(横浜?)は都会扱いでしたけど。 でも東京ですら、田無や町田、西葛西とかネタにされていました。

 ガクトも二階堂ふみちゃんもがんばってましたね、代表作になったか?本人たちは嫌かもしれませんけど。ガクトは原作者魔夜峰央さんのご指名だそうでさすがの存在感です。 この役が他の人だったらここまでウケなかったかもしれません。 宝塚のような学校が浮世離れしていて笑えます。 いやいや、漫画パートの中に差し込まれるリアルパートも現実離れしていて滅茶苦茶笑えました。

 ブログを海にしたのは、海なし県民の憧れだからです。確かに20代半ばくらいまでは確かに夏=海だった。埼玉でこの映画見られるならもう一度見たいです。 埼玉愛? 郷土愛に溢れた映画でしたから、劇場が相当盛り上がるんじゃないかな、うらやましいなあ、埼玉在住の人は。 テルマエロマエの監督の方らしく、テルマエも見たくなりました。





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posted by ひろん at 20:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月13日

Queenの映画、ボヘミアン ラプソディー(ネタバレあり)

 洋楽好きな息子につきあって行ってきました。 すごく良かった。 また行きたい。私は洋楽よりクラッシックやオペラが好き。 二十歳くらいの時に、一般教養として洋楽は聞いていましたが、Queenはまったく知りませんでした。 友達にもファンはいなかったし、長髪のロックバンドのビジュアルがまず嫌いだったのかも。 曲はWe Will rock youくらいしか知りませんでしたが、映画はすごく面白いし楽しかった。 

 Queen? 舌出した口のマークだっけ? ローリングストーンズと勘違いしながら見に行ってるし本当まったく知識ゼロ。 Queenの時代的に私は中学生から二十代前半とドンピシャ世代のくせに。 フレディマーキュリーの死とかゲイだったのとか映画を見ながらそうだったのかー、全然知らなかった。 ニュース位見てただろうに、って自分にツッコミ入れてしまいました。 本当にキッスとかローリングストーンズとかこのQueenとか、ビジュアルが生理的に無理だったんですよね。 若いころは。 今ではなんとも思わないけど。 

 映画の中の曲もああ、知ってる知ってるという名曲ばかり。 オペラの手法をライブで取り入れたりしてて、もっと早く聞いてればよかった、後悔しました。 やっぱりスーパースターだったんですね。 Queenって。映画館のクリアな爆音でライブを見ているように錯覚できました。 曲を聞きに行くだけでも行く価値はあると思う。

 ストーリーも面白かった。 フレディの天才とゲイの二重の孤独、ソウルメイト?メアリーとの関係。 バンドメンバーとの不協和音、諍い、確執、すごく理解できるなー、解りやすかったです。 ただ、ちょっとフレディ的に美しく描かれすぎたかな。 まあ、映画ですし。 現実はもっとドロドロしてそうな気がしましたけど。

 ライブエイド等、ライブの再現が凄くリアル。 音源は本物を使用しているようですが、 おそらく俳優さんたちは実際に歌って演奏してるでしょう。 エアーの完成度じゃないです。 フレディ役のラミさんも他の3人の俳優さんたちも楽器の練習相当したんだろうな、本物以上に本物っぽかった。 ラミ・マレックさんはフレディとは顔も体格もちょっと違うんだけど、ステージパフォーマンスはそっくりでした。
 
 フレディは猫をすごく可愛がっていたようで、複数の猫たちがまったりしているシーンが幾つもありました。 映画の監督も猫が好きなんだろうな。 また二回目を見に行きたいけど年明けまで忙しくて。 年明けにはロードショー終わっているかも。 行けるかな?




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posted by ひろん at 22:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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