2023年01月25日

ヒューマニエンス 人間のフェロモン

 ヒューマニエンス 退化の回で、人間の退化した器官の例で、人間の嗅覚器官の一つ、鋤鼻器(がびき)とそれにつながる神経をあげられていました。フェロモンを感知する器官で、他の哺乳類にはあるのですが、人間の場合は、ほとんど機能しないで退化してしまっているようです。

 人間の場合、嗅覚に頼らず、言語や態度などの他のコミュニケーション手段があるからなんだとか。人間の脳でも、嗅覚を感じる部分が
かなり弱体化しています。

 しかし、東大教授のかたがおっしゃっていましたが、排卵期の女性の体臭を、他の時期の体臭よりも男性が比較的心地よく感じる傾向にある、心地よさ、安心する、愛着感を感じる、という情動の変化を引き起こすものが体臭に含まれている可能性があるらしいです。

 巷での、若者の体臭を消す文化が、商業目的で持ち上げられすぎなように、私は感じています。人工的な香りをプンプンさせないで欲しい。化粧品とか洗剤とか。人口のものにしろ、自然のものにしろ、不快に臭いのはマナー違反ですが。

 体臭に含まれる人間の自然の香りにはフェロモンが含まれていると私は信じていますが、自然のもの、あるいは人口のものでも、自分では鼻がバカになってしまうのが難しいところですね。まあ、フェロモンは生殖年齢にあたる人達がお互いキャッチできればいい。生殖年齢が外れた人間は、気にする必要はないです。

 中年以降に出てくる加齢臭、これは生殖にリスクが出てきた、というサインだと私は思っています。精子の劣化ですね。神経発達障害児が増える原因の一つではないかと。主に男性から出ますから、女性のほうが敏感に感じるんだと思っています。

 ゲストのヤマザキマリさんが、雄のカブトムシが自分の指の上で交尾器を出した、という話を番組でされていて、フェロモンは代謝産物なので、人間は皮膚から出ていて、種を超えている可能性がある、ということでした。私も犬や猫などが、若い人間の異性を好むのを何度も見ているので、納得できるお話しでした。
 
 においからくる情報は、人間の感情にダイレクトに働きかける、人間を動かす力がある、と〆られていました。若い男女は自分の体臭をむやみやたらに消さないで、自信を持ってほしいです。ナチュラルに他人に分かるようにしておくのが理想ですが、難しいでしょうか?

ヒューマニエンス「“腸内細菌” 見えない支配者たち」第2弾
https://nanten505.seesaa.net/article/202108article_5.html


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posted by ひろん at 17:34| Comment(0) | テレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月12日

ドキュメンタリー ビッグ・ファーマ 製薬ビジネスの裏側

  製薬業界、製薬会社は国家にも匹敵する力を持っているのです。研究開発のために公的資金の恩恵を受けながら、非常に高価な薬、法外な値段をつけた薬を社会に売り込んできました。彼らの最大の関心は患者より株主の利益のためです。 各国の政府が、自国の製薬会社を守っています。フランスはサノフィ、 スイスはロシェ、アメリカはファイザーなどです。

 欧米の巨大製薬会社による利益追求ビジネスの実態に迫ったドキュメンタリー(2020年 フランス)。このドキュメンタリーは昨年の秋にNHK BSで再放送されていたのを録画していました。

 昨年見た時には、非常に分かりづらいわりには、そりゃそんなことはあるでしょう、くらいにしか思えなかったので特にブログで取りあげなかったのですが、現在、日本が新型コロナワクチンや薬でアメリカを追随している現実と重なってきてますので、やっぱり書くことにします。

 アメリカには薬の価格の規制はありません。FDA(アメリカ食品医薬局)の承認が降りたら、製薬会社が価格を設定できる。民主、共和党の議会は価格の抑制を求めていますが、成果は出ていません。

 一例として、世界で初めてのC型肝炎の、ソバルディという薬をあげています。ギリアド サイエンス という製薬会社の薬ですが、3ヶ月分8万4千ドル、一錠千ドルです。購入できる層は患者の1%だけ。

 途上国での購入が難しいと批判を受けたので、安くたくさん売るジェネリックを開発しましたが、販売は途上国のみ。先進国ではソバルディを半額に引き下げましたが、依然高額のまま、患者から利益を奪っています。

 FDAは新薬の審査にかかる費用を製薬会社から手数料として集めています。FDAは規制する対象である製薬会社にお金の面で依存しているのです。FDAの財源を増やし、製薬会社への利益償還をなくすべきです。

 もう一つの例は、フランスの製薬会社、サノフィが訴えられている薬害訴訟です。ビッグ・ファーマが特定の医薬品の独占的地位を確保するため、問題が出ても当局に適切な報告を行いませんでした。被害者の会は数千人。フランス、スイスで個人と集団の訴訟が2020年当時、複数進行中です。

 薬はてんかんの治療薬、デパキン。世界で最も流通した薬の一つです。1967年に発売されましたが、妊婦が服用すると、胎児の脳神経系に障害が出て、筋力が弱く、立てない、言葉の発達に問題が生じる重い障害に苦しむ子どもが、数万人いるといわれています。2003年の社内文書から、1970年代にはサノフィは胎児の神経系に影響を与えるリスクを把握していたのが明らかになっていますが、リスクが小さい物と認識していた、としています。

 問題が明るみになった11年後の2015年、サノフィはフランスの規制当局との合意に達し、薬の発売から50年近く後に、ようやく薬の注意書きに、妊婦には危険という、詳しい文章とイラストが入りました。

 この欧米の製薬会社の利益至上主義は国民皆保険の日本人にはなかなか理解できない世界です。新型コロナワクチンと薬がソバルディやデパキンと同じような道を歩むことを私は危惧しています。

昨年7月の過去記事ですが、危険すぎる新型コロナワクチン
https://nanten505.seesaa.net/article/202107article_1.html


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2022年01月04日

ヒューマニエンス ドーパミン

 ドーパミンは、生きる意欲を作るホルモン、と言われている神経伝達物質です。脳内で快感、多幸感、意欲を感じたり、作り出します。ドキドキワクワクもドーパミンを分泌させます。

 線虫の実験では、餌に出会うと、ほんの一瞬、ドーパミンがバッと出ます。そして、線虫は学習します。この時間、この場所で餌が食べられると。学習すべきもの、自分にとっていいことに出会うと、ドーパミンが出て、学習してくり返しなさい、と脳に指令が送られるのです。線虫に見られるのだから、かなり原始的な本能の部分ですね。

 いいことで出てくるドーパミンですが、ドーパミンは「報酬そのもの」ではなく、報酬予測誤差に対して出るものらしいです。予測どおりの結果では面白くない、つまらない、ということですね。サプライズ、驚き、感動がないと出てこない。

 余談ですが、先日記事にした依存症は、習慣化することにより、報酬予測誤差がなくてもドーパミンが出てしまう病気らしい。そして量(刺激)が足りないと禁断症状がでてしまうので、本人にとって我慢することが非常に辛くなるのです。

 普通の人がドーパミンを出すためには、新しい刺激や初めての感動が必要です。

 このドーパミンには、身体にとってポジティブな刺激ではなく、スリルや恐怖から出るものもあります。お化け屋敷やジェットコースターなどの類ですね。これが、人類が新しい物を開拓していく、フロンティアスピリットに繋がるのでは、という解釈が面白かったです。

 何かの本で、20世紀はドーパミン社会と言われていました。スポーツ、映画、グルメ、小説、コミック、ゲームなどでサプライズと感動を求めてエンターテインメントがどんどん進化をしてきた。人間はドーパミンを出すことを常に求めてしまう。

 私もたまには出したいのですが、自分にとって何か学習できる価値があるもので出したい。果たしてそれは何でしょうか? 模索の日々です。

過去記事ですが、依存症の恐ろしさ
https://nanten505.seesaa.net/article/202112article_6.html



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posted by ひろん at 12:43| Comment(0) | TrackBack(0) | テレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする