2022年04月30日

縄文人の美味しい食卓

縄文人のお料理って何を食べていたの? 調理法一覧です。

煮る 魚貝やお肉、キノコ、山菜などを入れたスープを作っていた。

焼く 魚は串焼き、姿焼きのような感じでしょうか。お肉は捌いて串焼きでしょう。

燻製にする 家の中のいろりの上に吊戸棚をおいて、スモーク。保存食になりますね。お肉やお魚など。

蒸す やり方がとても賢いです。地面に穴を掘り、焼いた石の上に葉にくるんだ食べ物を置き、その上に草や葉を敷き詰め、土をかぶせ、上から水をかける。蒸すと栄養も逃げませんね。

 地域によって食べ物の偏りはあったでしょう。海なし地域に住んでいると、新鮮な海の幸は食べられない。川があれば、川魚、コイやフナやうなぎを食べていたでしょう。( 譽田亜紀子,  知られざる縄文ライフより)

 旬の季節に採れたものを、保存食にして、賢く食べていたようです。お肉なら干し肉、魚は干物、山菜、野草なら乾物にする。どんぐりやトチやクルミなどの木の実も貯蔵して、食料の少ない冬場に凌いでいたようです。その辺りの賢さも縄文人の魅力の一つです。

前回記事ですが、縄文人は何を食べていたのか? 食材編
https://nanten505.seesaa.net/article/202204article_5.html

知られざる縄文ライフ: え?貝塚ってゴミ捨て場じゃなかったんですか!? - 亜紀子, 譽田, 康弘, 武藤
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2022年04月23日

縄文人は何を食べていたのか?

 縄文時代、今までは、博物館に行っても土器のカケラとか石みたいな矢じりとかが展示してあって、イメージがイマイチというか、かなりどうでもよい位置づけだったのですが、最近私の中でちょっとしたブームになっています。

 きっかけは、長岡市にある新潟県立歴史博物館。マネキンというか、人形で縄文の暮らしを展示しているのですが、その中の布を編む機械を初めて見た時、一万年前にこの機械を発明したヒトって凄くない?と思ったのが最初でした。

 まあ、古事記に限りませんが、古今東西の神様の方々も服を着ておられるので、それを編む機械があったのは容易に想像できるのですが、布を編む原始の道具を見たのはそれが初めてだったのです。

 編布編み機(あんぎん あみ機)とよみます。

OIP.jpg

この写真は青森県 三内丸山遺跡 縄文時遊館です。縄文人のかたち というサイトからお借りしました。

知られざる縄文ライフ 誉田亜紀子 著 より(誉田=こんだ は本当は難しい漢字なのでおそらく旧字体なのでしょう)

縄文人、彼らは稲作をしていなかった狩猟採集民族のはず。果たして何を食べていたのか?

春  山の幸 山菜、(こごみ、ふきのとう、わらび、ぜんまい)木の芽
   海の幸 トド、アザラシ、イルカ はまぐり あさり

夏  山 ゆり根
   海 マグロ カツオ シジミ

秋 山 栗 どんぐり 芋 ウサギ
  海 サケ マス

冬 山 たぬき シカ いのしし 鳥   
  海 くじら 

 なんか一気に親近感というか、私たちでも食べられそうなものたちです。たぬきは私はノーサンキューですけど。雑食動物は臭いと聞くんで。あ、イノシシも雑食か。近年のジビエのイメージで美味しそうですね、イノシシは。

 その他に、おそらく野草も食べていたに違いないです。食べられる野草も本当は探してみたいですが、今のところスーパーで野菜が購入できるので私の中で先延ばしになってます。

 縄文時代って集落ごとにまとまって暮らしていたけど、組織は殆どなかったみたいで、長老はいたけど、身分の差はかなり緩いものだったらしいです。自給自足で必要な分だけ取ればいいので、貧富の格差はほとんどなく、平和な時代が一万年も続いたようですね。この平和な時代というのが、私的に実にポイントが高いです。教科書で習う人類の歴史は全て戦争の歴史なので。


過去記事ですが、関連する記事がないので、この記事にします。
海苔はスーパーフード
https://nanten505.at.webry.info/site/pc/preview/entry

知られざる縄文ライフ: え?貝塚ってゴミ捨て場じゃなかったんですか!? - 亜紀子, 譽田, 康弘, 武藤
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posted by ひろん at 18:37| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月30日

私たちの遺伝子に刻まれた虐待の素養

 熱湯をかけられて放置され、殺されてしまった3歳の男の子のニュースを見て、胸が痛みますが、その前に脳科学の本で、新しくリーダーになったオスが古いリーダーのオスの子を全て殺す、という記事を読んだ後だったので、繰り返される虐待のやるせなさをひしひしと感じました。

 一夫多妻制の群れ、インドのサル、マウンテンゴリラやライオン、マウスなど、様々な哺乳類に見られる現象だそうです。赤子がいなくなることでメスの授乳を中止させ、自分の子どもを早く作れるようにすることが目的ではないか、と書かれていました。当然自分の子どもは子殺しなどせず、子育てに協力します。

 前夫の子の虐待に抵抗しない、また一緒になって虐待する母の事例もヒトでもしばしば見られます。 子殺しの衝動に駆られたオスの存在がある場合、メスが前夫の子を守ろうとすると自分がけがをする。メスはリスクを避けることが最善の策。子殺しをしたオスと交尾することで子どもを得られればよいのです。

 この事件の義理父にあたる男性が、授乳を中止させる目的で虐待をしていたわけではないでしょう。そもそも授乳していたか?不明ですし。衝動的に虐待をしてしまっていたのでしょう。実母も一緒に虐待をしていたのかも不明ですが、市がネグレクトの判断をしていたということは放置だったのでしょう。遺伝子の根深さを感じます。

 動物の群れの中では、子どもの祖母にあたるおばあさんが、子殺しをするオスに反撃して子供を取り返そうとするケースがあるそうです。祖母はもう繁殖しないため、けがをしても群れへの不利益が少ないからということです。子どもを「群れ」で育てるのは理にかなっているのですね。人間の場合、「群れ」は多世代家族でしょうが、核家族の場合、難しいですね。児童相談所などの公的機関の整備が必要。単なるマンパワーを補充する問題だけではないのでしょう。

ここまでわかった!  脳とこころ (こころの科学増刊) - 加藤 忠史
ここまでわかった! 脳とこころ (こころの科学増刊) - 加藤 忠史

関連記事がないので、みなさんに知っておいてほしいこの記事にします。
マスクで口呼吸の弊害
https://nanten505.seesaa.net/article/202101article_6.html


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