2023年05月08日

サピエンス全史(2)ユヴァル・ノア・ハラリ 虚構を信じる私たち

 世界中の人が一つの神話や宗教を信じているわけではありませんが、(以下引用)現代に生きる私たちも、お金の価値(信用)や会社の価値や存在を信じなかったら、国際的な貿易ネットワークは崩壊するでしょう。国家の価値や存在を信じでいなかったら誰も税金を納めないし、そうなったら全国的な教育や医療制度なんかなりたたないわ。

 でも忘れちゃいけないのは、虚構はただの道具だってことよ。人が使って便利なように考え出されたものだってこと。道具の奴隷になってはいけないわ。

 マンガのキャラクターが女性なので女性言葉になっていますが、ユヴァル氏の言葉はなかなか深いですね。国家や貨幣経済などの虚構の世界に無意識に生きている私たちに大事なことを教えてくれている気がします。

 霊長類の家族の在り方をヒヒ、ゴリラ、オランウータン、チンパンジー、コモン・チンパンジー、ボノボと例をあげてくれています。私はホモサピエンスがチンパンジーとボノボの遺伝子を色濃く持っている合いの子だと思っていたので面白いです。

 チンパンジーは、群れを作って共同体で暮らしている。夫婦関係は長続きしません。子どもは母にくっついて育ちますけど、たいてい誰が父親だか誰も(母親自身も)わかっていません。

ボノボは雌どうしがとても仲良しで、セックスまでします。助け合って子育てもするし、群れのボスも雌です。

 現代の人間の夫婦に不倫が多かったり離婚率が高いのはなぜか、核家族や一夫一婦制になじめない人がいるのはそれらの遺伝子のせいなのではないでしょうか?

 集合的にみれば、現代社会の知識量は石器時代の共同体を大きく凌駕しています。でも個人レベルで言ったら、歴史上いちばん知識や技能が豊かなのは、昔の狩猟採集民なんですよ。地理や動物や植物や鉱物をを熟知し、衣服も家も道具も自分で作れた人々です。(引用終了) ユヴァルさんのこの言葉が、私が縄文時代に惹かれるポイントなんです。

今日の過去記事は、縄文人の美味しい食卓
https://nanten505.seesaa.net/article/202204article_6.html



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posted by ひろん at 17:02| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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