2023年02月20日

ヒューマニエンス 文字

 およそ20万年のホモサピエンスの歴史の中で、97%の期間は文字がない。文字のあった期間は3%だけ。最初の文字らしいものが現れたのは、 5千~6千年前。

 その3%の期間の中でも、一般の人々のほとんどは文字とは無関係。江戸時代末期の識字率が7割ほど。同時代のイギリスが20~30%程度。識字率が高くなったのはここ数百年。つい最近のことだ。

 最初の文字はメソポタミア文明の都市ウルク、紀元前1500~2000年ごろ。家畜や食料の運搬などの経済活動のため、ものを数えるシステムだ。

 文字は外部記録装置。無限の情報を無期限に保存・伝達ができる。しかし、この文字が社会の不平等、格差を広げていった。文字が読めない人は、知識や知恵がある人間に従わざるを得ない。

 話し言葉は、人の口に戸は立てられない。誰かが関与して止めることは難しいが、文字は一部の人が書くことを決めることができ、それを人々に広く知らせることによって、内容も独占できる。

 文字は、意図的に学習しないと読み書きは無理。脳の働きの中で、文字を読むのが苦手、という人は存在するだろう。

 以上が番組の内容。人間の文字との付き合い方は、まだまだ発展の余地はありそうな気がします。文字の方が、簡単に人をだませるのでは
ないか?目の前でウソをつかれると、人間って無意識に「ウソ」のシグナルを探そうとしますが、文字の方がそんなことはないのではないか。人を騙しやすかったりするのではないか、という私の推察です。

 文字=情報、が権力者の道具になっている、というのは、現在でもその通りですね。

ヒューマニエンス 細胞が意志を持つ
https://nanten505.seesaa.net/article/202110article_6.html



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posted by ひろん at 16:38| Comment(0) | 子育て | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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