JR米坂線、日本海に注ぐ荒川という川沿いを山形県の米沢まで行く路線です。私は普段、信濃川という大河を見慣れているせいか、この荒川という小さな、谷川っぽい渓流っぽい、可愛い川沿いを眺めながら走っていける米坂線が大好きでした。埼玉県の荒川も実家に近いので、同じ荒川で親近感なのですが、両方とも荒ぶる川、氾濫しやすい意味が語源になっていそうな感じです。
今運休しているのは坂町―今泉間で、米沢側が四分の一運行していますが、路線のほぼ四分の三が運休状態。ショックが大きいです。
磐越西線の方は、阿賀野川(新潟県内での呼び名)ぞいを福島県の会津若松までの路線。阿賀野川は堂々とした大河でとうとうと流れています。阿賀川(福島県内での呼び名)も比較的大きな川で、私的にはこちらの見どころは、川よりも、標高2105mの飯豊山でしょうか。
こちらは運休は福島県の山都(やまと)から喜多方間で一駅区間か、でも鉄橋崩落があるので、被害件数は少ないけど、復旧費用は高額かもしれません。
米坂線のほうは、112カ所、磐越西線のほうは12カ所の被害。今は代行バスが走っていて、昨日のニュースでは廃線は両方視野に入ってないというJRの発表ですが、2019年度は米坂線が全区間で18億円の赤字、磐越西線は利用者が2000人未満区間で34億円の赤字です。
見通しは決して楽観視できない。復旧費用が莫大なものになるとして、費用の一部を自治体負担を含め、地元と要相談、という状況です。
新潟県は新潟港から佐渡島のフェリー、JR大糸線など、過疎化からくる人口減少にコロナが追い打ちをかけて、公共交通機関が危ういところが多いです。他県もそういうところがあるのかもしれませんが、悲しいですね。
今日の過去記事は、青空と残雪の山を求めて 新潟―会津 磐越西線
https://nanten505.seesaa.net/article/201804article_1.html
にほんブログ村
にほんブログ村
ラベル:季節