私たちの体は、筋肉、神経、皮膚、内臓など数えきれないほどたくさんの細胞からできています。細胞の種類ごとにオンになっている遺伝子の組み合わせが違う。これはエピジェネティクスが違っている、ということです。
かなり難しい話なのですが、ざっくりな例を挙げると、ストレスの受容体遺伝子があります。生まれた時はスイッチオフになっている受容体遺伝子を、母親が愛情深くお世話をしたり、面倒をみたりすれば、子どものストレス受容体の遺伝子のスイッチが入り、ストレスに強くなる。
このエピジェネティクスのシステムは、精子、卵子が父母の体内で作られるとき、胎児としてお腹の中にいる時、当然生まれた後にも起こります。
一卵性双生児の双子に成長とともに違いが出てくるのも、このエピジェネティクスのシステムがあるからですね。
人の性質は生まれ(遺伝子)か育ち(環境)か?とよく言われますが、遺伝子自体が体内、体外の環境も含めて変化する可能性があるということですね。
冒頭にもあげたように、様々なストレスが程よく、というのがポイントです。自殺やPTSDのトラウマになるような強いストレスではかえって逆効果になります。
過去記事ですが、細胞が意志を持つ
https://nanten505.seesaa.net/article/202110article_6.html
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ラベル:子育て