このドキュメンタリーで興味深いテーマは幾つかありましたが、一つはオキシトシンというホルモンの作用。抱きしめる、ハグ、キスなどの身体的接触によって子供にも親にも分泌される。性差、つまり男女差はないということ。
最近、私は幸せになるためにはホルモンを分泌すればいいのではないかと思っているので、オキシトシンの効果を知ることができて良かったです。 しかしこのオキシトシンというホルモンは、信頼できる相手にはいい方向に絆を深めることができますが、信頼できない他者や外側の相手には攻撃を高めるそう。お母さんの産後のイライラ期の主な原因ですね。
二つ目は、赤ちゃんの細胞の一千万分の八、が母親の細胞が入っている事実。人間でいうと37兆個の細胞のうち、三千万個がお母さんの細胞が胎盤をすり抜けて入っているらしく、胎児と母体の免疫学的な衝突をおこさないためではないか、という仮説があるそうです。
異なる免疫システムを持っているものが自分の体に入っていても攻撃されないのが不思議、というわけです。これは全ての哺乳類に言えることなんでしょうけど。私はつわりが酷かったのですが、苦しみながら、自分の体が胎児を拒否ってるんだろうなと思っていました。私自身、精神的なストレスがあった時期でもあるし、ホルモンの変化など医学的につわりの原因は未だ解明できていないんですが。
最後に、最近増えている子宮内膜症の原因が、女性の月経の回数の増加が原因なのではないか、という仮説です。私も20代・30代に子宮内膜症にかかったので他人事ではありません。この仮説もどこかで読んだことがありましたが、原始の女性の月経の回数が50回程度だった
というのはびっくりしました。
原始の女性ってテレビで言ってましたが、避妊方法が一般に浸透する前だから明治?戦前?ついこの間までじゃないの? テレビのモデルケースは20代から40代前半くらい?までに5人出産してミルクもなく授乳しているとそんな回数なんですかね。ちなみに現代女性は400回以上です。
ゲストで来ている教授は、月経は体にとって相当な負担、人間は400回の月経が起きるように設定されていないのかもしれない、とおっしゃっていて、私にはそういう視点はなかったなあと驚きました。私の母も三人産んでますが、40代で子宮筋腫で子宮をとってますから、月経が多いのはあんまり体に良くないのは確かかもしれません。確か乳がんも出産経験がない人はリスクが高かった気がしますし。
出産は命のバトンリレー。どんな生物でもそうですが、ドラマティックですね。
過去記事ですが、ヒューマニエンス ダンス・ヒトはなぜ踊るのか?の感想です。
歌舞音曲が人類にもたらしたもの
https://nanten505.seesaa.net/article/202103article_8.html
にほんブログ村
にほんブログ村
ラベル:テレビ