最後まで自分を育てていくのは楽しいことです。 人生はただ一度。 自分はただ一人。自分を愛し、大事にして、ていねいに育てていく。 それは難しいけれど、大変楽しい作業だと思います。 ・・・ 引用終わり
作家、清川妙 山口県出身。山口高校国語教師を経たのち、30代半ばから文筆活動に入り、古典評論、エッセイ、手紙の書き方、映画評論など、多方面にわたる執筆や講演会で活躍されました。 引用部分は80代半ばでおっしゃった言葉です。
フリーライターの先駆者のような清川さんと並ぶのはおこがましいですが、私も書くことが好き。 英語の勉強もかつてはしていた。 70代はじめにご主人を亡くされてから、英語の勉強を始め、単身で海外及び英国に何度も訪れている清川さんとちょっとだけ共通項があり、こんな風に年を重ねたい。 と憧れます。
清川妙さんを知ることができ、この言葉に出会えたのは、「老いのレッスン」という本。 この本は、八十歳を過ぎてなお現役で活躍されている十二人の方々が登場します。いかに生きてきたのか。現在をどのように生きているのか。そして、これから老いを迎える人たちに伝えたいことは何なのかー? その一語一語が、重みを持ってつづられています。
殆どの方が明治、大正生まれ。 昭和一桁の生まれの方も2・3人いたかもしれませんが、戦中・戦後を生き抜いてきた方々のバイタリティというか気骨というか、気概を感じた本です。 松原泰道、メイ牛山、石井好子、岡井隆、小野田寛郎、板橋興宗、 岸朝子、笹本亘子、久米昭、桂米丸、新藤兼人、 これらの方のお名前に惹かれて図書館でこの本を手に取りました。 一編一遍はさほど長くないのですが、「私の履歴書」といった風味の本です。 随分と昔の本かな?と思っていたら、2008年初版で思ったほど古くもなく。
もう既に故人になられている模様。 お名前は存じ上げていましたが、清川さんの作品は読んだことがなく、この本に出会えて良かったです。 次は清川さんの作品を読みたいです。
過去記事ですが、知性を磨く文章の書き方 木村治美
https://nanten505.seesaa.net/article/201805article_3.html

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ラベル:自己啓発