書かれたのが400年前のスペインなので、やむを得ないのですが、余りに抽象的過ぎて全然参考にならない部分も多々あります。 例えば、会話術を磨く、のタイトルで 真の人間性が表れるので、品格のある会話をすべき。とありますが、品格のある会話ってどういうの? または、人の欲望を利用しよう、などは、どんな時にどうやって? と、私には想像も出来なかったりしますが、こういう事を考えている人間はいるのだな。と心の隅に置いておくだけでも、今後役立つかもしれません。
もろい人間と付き合わない
義務を負わない
怒らせて相手の本音を引き出す
喜ばれることは自分でやり、喜ばれないことは他人にやらせる
厄介なことに近づかない
愚かなふりをせよ
こういった権謀術数の中をくぐりぬけるような、したたかな処世術も含まれますが、私も人の悪意をさんざん見てきたのでうなづける事が多いです。 周囲の人間の弱さを知りつくして現実的な世渡りの処世術を指南しつつ、自分自身は人格の高尚さを磨き、誠実、高潔、道徳的であれ。 人の道に外れるようなことはせず、正しいやり方のみで力を持ちなさい。と説いています。 この複合的な視点が歴史上に残る名著となっている所以なのだな。と感じました。
本書は、「賢く生きる」「人と付き合う」「自分を高める」「世の中を渡る」「品格を持つ」「信頼される」「良い仕事をする」「良い人生を過ごす」「成熟する」の8章で構成されています。 学校で教えてもらえることではない。10代・20代の若い人に読んで欲しいですね。 人生をショートカットできる知恵が詰まっていますよ。
実はこの本のタイトルは、まだブログを妄想していた時、私が自分のブログにつけようかと思ったタイトルなんです。 だから読んだ、とも言えますが、今考えると、実に図々しいというかおこがましい。 このタイトルにしなくてよかったです。
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