何気ない話し言葉で、すぐ隣にいる人に話しかけるように問いかけるように紡ぎだされる彼の言葉は、すうっと胸に響いてきます。 温かみのある関西弁が良いですね。 泣きそうになったり、しみじみ考えさせられるフレーズもあり、たくさんの気づきが詰まった宝石箱のような本です。
怒りと嫉妬の感情はコントロールが非常に難しいとテレビで心理学者が言っていましたが、怒りと恋愛って燃え上がるっていう点では非常によく似ているな、と。 燃え上がってしまえば自分でコントロールできないんですよね。
ここ何か月か、私はとある人への怒りの感情を自分でも持て余していました。何を読んでもこの怒りの対処法が見つからなかったんですが、この本には書いてありました。
”人生に使う思考も時間もエネルギーも全て限りがあるのだから、あなたが本当に大切だと思う人に大切なエネルギーを使ってあげて。”
ああ、そうか。 怒りがストレスになって自分を傷つけるのは解かりきっていたことなんだけど、それでも止められなかった。 この言葉に救われました。 こんな風に前向きに怒りを納めてくれて初めて私は納得できたんです。こんな風に気づくことができたのは怒りの元凶のあの人のおかげかも知れないと。
この本の登場人物は著者と奥さんと2~3歳か?幼児のお嬢さんの三人。 著者の高島さんは私より10歳若いので、恋人同士か新婚か幼児のいる家庭の幸せの形がイメージされている本です。 それがちょっと残念。 10年後の彼はどのような幸せの形を教えてくれるんだろう? でもその時、私もプラス10年年を取っているのが残念です。
過去記事ですが、怒りの元凶、悪口が好きな人達
https://nanten505.seesaa.net/article/201705article_6.html
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