藤城さんは、若いころアジアの影絵芝居を見て感動して影絵を始めたらしいのですが、たしかに彼の色遣いや作風は、以前私が職場でもらった中国のお土産の切り絵や、マレーシアで見たバテイック(ろうけつ)染めにすごく近い物があります。 現在アトリエで使っているセロファンは500色以上あるとか。 ポスターカラー?やカラーインクなどの画材も使われている感じです。
前に水を張った作品がいくつかあり、博多の中洲の屋台を描いた作品は水に屋台が映り込んだ川を再現していたり、水の中に小石を敷き詰めて川への反射を表現していたり、プロジェクションマッピングを使っていたりと、最新技術との融合もとてもワクワクします。 ご本人がどこまでプロデュースしているのかはわかりませんが、今回のにいつ美術館のオープニングセレモニーにご本人が来られて、展示物を確認されていました。
今年の4月で93歳になる藤城さん。 今回も新潟を題材にした新作を持ち込まれていて、旺盛な創作意欲はにはただただ驚嘆です。まだまだ書きたいものがある。とおっしゃっていました。 インタビューを見たら、アシスタントさんやスタッフさんがちゃんとおられるのですけどね。
お隣、福島県会津の鶴ヶ城での、藤城さんのプロジェクションマッピングのVTR、15分以上でしたが、つい全部見てしまいました。ピントはぶれまくるは映像の粒子は荒いわ、画質はあまりよくなかったんですが、それでもとても美しい。実際に涙ぐんで見ている人の映像も映っていました。 本物は感動的に美しかったのでしょう。
1階の展示会場はまるまる販売、画廊コーナー。 何十万もする絵が売っていました。 商魂たくましい。 まあ、売れるからこんな田舎まで展覧会が来てくれるのよね。 売店もポストカードやA4ポスターが大盛況。 あの駐車場の混雑具合を見ても納得。 ついつい、私も今回の作品を集めたパンフレット(¥3000)を買ってしまいました。 寝る前にパラパラ見るのが楽しみです。 展示物の美しさにはとうてい及ばないけど。
ここはこじんまりとした美術館で、早い時は30分くらいで展示品を見終わってしまうんですが、この日は二時間いても足りないくらいでした。 夕方用事があるので、タイムアウトで出てきましたが、正直もっと居たかった。 6月4日までなので、リピート来たいけど日程的に無理そうです。那須高原に常設美術館があるとのこと。ご興味がありましたら是非ご覧下さい。
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ラベル:アート
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