カルマ(業)の法則 五島勉 著
ノストラダムスの大予言で有名な五島勉さんの著書です。 宇宙人やUFOなどの、いわゆる”とんでも本”の著作が多い方ですが、 この本もとんでも本の範疇に入っているのでしょうか。 光文社のソフトカバーの親書のカッパ・ブックスでした。
親の因果が子に報い、親の仇を子供が討つ話や、戦国時代の血で血を洗うお家騒動の二代後、三代後の子孫の受けた悲劇や大奥やら城主の確執の話がいくつも詳しく書いてありました。史実から後からいくらでも理由付けは可能なんですけど、本当に原因が先祖の、あるいは自らの業?のせいかどうか、の科学的証明はまず不可能だったりするんですが。
と今になってはツッコミどころ満載なんですが、子供心に人間の欲深さとか弱さ、業の引き起こす恐ろしい結果に戦慄していました。 でも今でも、科学的証明ができないだけで、本当に因果応報の法則がないとも言い切れないのではないかとも思っています。
しかしこの本はもう手に入らないようで、似たような本を探していました。 因果応報という考え方は、ブッダも説いているので、見つけたのが
運命を切り開く因果の法則 伊藤健太郎 著
著者は、なぜ生きる、親鸞聖人を学ぶ などの仏教関係の著書がある、哲学者の方です。 カルマの法則よりかなりソフトに仏教(ブッダの教え)や西洋哲学、古代インド思想などを解説してくれています。 まあ、誰誰がこうこう言っている、ということの羅列といった感じでしょうか。 でも、科学的証明は五島氏の著書同様できないわけで、哲学の限界も感じます。 私はソフィーの選択などの哲学本を結構好きなんでこの本も興味深いですが、そうでない方が読んでも退屈かもしれません。
例えば、善悪について論じているのに、何が善か何が悪かわからなくなるのは一貫した判断基準を持たないから、と言い切ってしまうために、せっかくテロリストの例を用いて問題提起しているのに余計読者が混乱する結果になっています。続くブッダの教えは善とは何かという話なので、悪とは何かという設問の回答ははぐらかされたままです。 こういった未消化なモヤモヤが生まれがちな本ではあります。
私自身は善悪なんて立場が入れ替われば簡単に善悪も入れ替わるものだ、と自分の中で結論づけていますからモヤモヤは起こらないのですが。 テロリストだって信念に基づいて行動しているのでしょうから。
こういった未消化なモヤモヤも含めて、この本は子供(中1男子)に読ませたいと思っています。 私が読んだこの年ごろに読むことで、冒頭の、正直に、誠実に 堅実に、お天道さまに顔向けできるように生きていってほしいと願うからです。
たぶんこんな感じの話は一般受けしないんだろうな、アクセスがさらにガクッと減って悲しいんだろうな。と思っていますが、伊藤さんの因果の法則の本の中に、他人の評価に一喜一憂しても仕方がない。 試験、スポーツ、仕事の成果、表面の結果のみで判定するのが人間社会の特徴なのだから、道理に従って、種まきを最も重視すべきでしょう。 とあります。慰めてもらっているようです。

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ラベル:人生を変えてくれた本たち