脳の中の海馬に、自分がある特定の場所にいる時にだけ反応する、細胞があります。例えば、部屋の隅っこにいる時と部屋の真ん中にいる時では、別々の細胞が反応する。これによって、自分がどこにいるのかを理解できている。
この細胞は、場所細胞と呼ばれていて、いろいろな場所を経験することによって次々と生まれ、行動範囲を全てカバーしている。半世紀前にラットで発見され、ヒトが持っていることが確認された。
海馬の周辺には、位置関係の目印になる別の種類の細胞もある。地図の緯度と経度の役割をしているGPSのような仕組みを発見した研究者は、2014年にノーベル賞を受賞しています。(引用終わり)
場所細胞とGPS細胞?勝手に名付けてますが。こんな細胞の存在だけでも、道に迷わないということが複雑な脳の仕組みのほんの一端なのだということ、空間認識能力の多彩さがわかります。
今はスマホや車のナビなどで、自分で考えなくても目的地への到達が可能になった時代ですから、場所細胞やGPS細胞?を使わなくなっている弊害があるのかもしれません。ナビがないと、たどり着けないとか。
私の車にナビはありますが、運転の時はセットしません。初めての場所は、道路地図を見ます。でもナビを現在位置にしておくと、自分がどこにいるのかが瞬時にわかるのでやっぱり非常に便利。
ナビなしでたどり着けるか? 時間がかかりそうだけどなんとか行けるかも。
今日の記事の前半は、産経新聞のテクノロジーと人類 地図 から引用しました。
今日の過去記事は、道に迷わない、空間認識能力ってなんだろう?
https://nanten505.seesaa.net/article/499519656.html
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