NHKドキュメンタリー ヒューマニエンス“肝臓” 毒と戦う勇者 HPより
“食べるというキケン行為”に挑む臓器、それが「肝臓」だ。例えばジャガイモなど、野菜の多くはアルカノイドなどの自己防衛物質、いわば“毒”を作る。さらにお酒のアルコールは分解過程で猛毒をまき散らし、たんぱく質からは分解される度に大量の毒が発生。それらを24時間休みなく500以上の化学反応で処理しながら、栄養素を生成し続けるのが肝臓なのだ。あらゆる食の環境に絶えず適応・進化してきた肝臓の戦いを妄想する。
この番組で面白かったのは、がん治療に効果があることが確認された、ケトン食です。
ケトン食とは、極端に糖質を減らした食事のことです。通常、糖質は一日200g程度を摂取しますが、ケトン食では20gから30g。普通の人が自力で行うには非常にストイックな食生活になるため、苦しくなるので難しそうです。お米やパンや砂糖などの糖質をどうしても食べたくなる。
糖質から生まれるブドウ糖が体を動かすエネルギーになるのですが、癌細胞もこのエネルギーを使って増殖します。糖質制限で飢餓状態になり、ブドウ糖が枯渇すると、肝臓でケトン体を生み出すスイッチが入る。ケトン体とは、肝臓で脂肪を燃料にして作り出される非常用エネルギーなのですが、これが癌のエサになりにくいので、癌治療に効果があるということです。
普通の人が家庭でケトン食を実行するのはかなり難しそうですが、ケトン食療法のさらなる研究を期待します。
過去記事ですが、ドキュメンタリー ヒューマニエンス 「“死” 生命最大の発明」
https://nanten505.seesaa.net/article/202105article_10.html
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ラベル:テレビ