2020年11月29日

人生はすべて自己表現

 人生はすべて自己表現なんて言ったらすごく大袈裟なんですが、そんな意識を持ったら人生少しは楽しくなれるかな?と思いました。仕事も、友達と喋るのもランチに行くのも旅行に行くのも全部自己表現。

 外面だけじゃない。自分の内面も表現出来たらいいですね。他の人のキャラ以上の深い部分をキャッチするのは自分の感度のよいアンテナが必要でしょうか。どうやったら研ぎ澄まされるのだろう?

 表現方法は人によって千差万別。自分の得意なことを磨いて表現しましょう。表現はアーティストだけのものじゃない。町の人々がみな表現者になったら楽しそうだなあ。私の一番の表現は今のところ文章を書くことにしておきます。表現方法はきっと数があればあるほど良いですねえ。

過去記事ですが、毎月、毎週、毎日の楽しみ
https://nanten505.seesaa.net/article/201807article_5.html


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2020年11月26日

犯罪者は脳神経に一般人とは違う異常を持つのか?

 前回に引き続き、橘玲氏の「言ってはいけない」より、脳神経学と犯罪者の関係についてです。

 サイコパスとは、簡単に言うと良心のない人。愛情や罪悪感・共感能力がない人とも言えます。研究者や経営者にも多く見られます。このサイコパスと犯罪の関係を研究したのが神経犯罪学者 アメリカのペンシルベニア大教授のエイドリアン・レインです。神経犯罪学と呼ばれる分野を確立しました。

 3歳児にある一定の条件下で不快な音を聞かせると、「怖い」と思う子どもが大半の中で、恐怖を感じない子どもが一定数います。この子どもたちの十年後、二十年後を追っていくと、成人犯罪を導く因子として作用するのをレインはつきとめました。

 そこでレインは、犯罪を犯しても捕まらない賢いサイコパスと捕まってしまった愚かなサイコパスの集団のケースを集めました。愚かなサイコパスは刑務所にいますが、賢いサイコパスを集めた手腕が凄いです。

 彼らは正体が知れると転職を繰り返すのではないかと仮説をたて、職業紹介所で心理実験の被験者を募集しました。レインの研究がアメリカ厚生労働省から機密保持の認定を受けている(要はバレても捕まらない)のを知ると、賢いサイコパスたちは自分の犯した悪事を思う存分語ってくれたそうです。

 その結果、賢いサイコパスたちは普通の人と同じ自律神経の反応を持っていた。「怖い」と感じるのです。しかし実行機能(計画、注意、認知の柔軟性など)は一般人よりはるかに高い。企業経営者などに多いと言われるサイコパスですが、なぜ犯罪に走ってしまったか?

 彼らの多くは養子に出されたり、孤児院で育ったり、幼児期の環境が悪かった。もう一つはストレスを与えられると一気に心拍数が上がる(刺激が快感になる)快感を求めて心拍数を急上昇させる経験を何度も求めてしまうのか?

 この研究ははじまったばかりです。サイコパスが遺伝がもたらすものか環境か、それとも両方か?も分かっていません。研究が進むのを期待します。

前回記事ですが、「言ってはいけない」より、親よりも友だちの世界のルールを優先させることが子どもの本性
https://nanten505.seesaa.net/article/202011article_7.html

言ってはいけない―残酷すぎる真実―(新潮新書) - 橘 玲
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2020年11月22日

親よりも友だちの世界のルールを優先させることが子どもの本性

 橘玲氏の、「言ってはいけない」という本を読みました。遺伝、見た目、教育に関わる様々なテーマで不愉快な現実について、国内外の文献から考察を加えたものでした。興味深いテーマがたくさんありましたが、そのうちのひとつです。

 ジュディス・リッチ・ハリス 1938年生まれのアメリカの心理学者。親は子の発達にとって最も重要な要因であるという信念を批判し、それらを否定する証拠を提示した『子育ての大誤解』(早川書房、2000年/ 上下、ハヤカワ文庫、2017年)の著者である。ウィキペディアより

 以下、橘氏の「言ってはいけない」から引用です。
 
 ハリスは、授乳期を終えた子どもは親の世話がなくてもあらかじめ生きていけるようプログラムされているはずだと考えた。もちろん、二歳や三歳の子どもが自分の力だけで生きていけるはずはない。

 しかし親が新しく生まれた下の子の世話をしなければならないのなら、誰かがそれを補わなければならない。旧石器時代の人々は部族(拡大家族)の集落で暮らしており、それができるのは兄か姉か、年上のいとこたちしかいない。

 女の子はお人形遊びが好きなのは世界共通だが、人形は赤ちゃんの代替で、幼い弟妹の世話をするのが楽しいのだとハリスは考えた。男の子もお人形遊びはしないが、弟妹をかわいがるのは同じだ。

 世話をされる二歳、三歳児も親以外の大人は怖がるものの、年上の子どもにはすぐになつく。彼らが親に代わって自分の世話をしてくれる(そういうプログラムを持っている)のを本能で知っているのだ。

 進化適応環境では子どもたちは男女に分かれて年齢の近いグループを作り、年上の子が年下のこどもの面倒を見ることで親の肩代わりをする。この「友達の世界」がこどもにとっての全てだ。

 子どもは友達集団の中でグループの掟に従いつつキャラクターを決めて自分を目立たせるという複雑なゲームをしている。子どもの人格は遺伝的な要素を土台として友達関係の中で作られているのだ。親よりも友だちの世界のルールを優先させることが子どもの本性だ。

  知的能力を伸ばすなら、知的能力が高い子どもたちが集まる学校に入れる。しかし、そこでどのような友達関係を結び、どのような役割を演じるかに親が介入はできない。(引用終わり)

 ハリスの集団社会化論は発達心理学に大きな影響を与えましたが、親の子育ての影響力は限定的という彼女の持論は大論争を巻き起こしました。親は無力なのか?いや、彼女は親が与える環境(友だち関係)が子どもの人生に決定的な影響力を与えると述べています。

 女の子のお人形遊びにそんな本能が隠されていたとは、深い考察です。私もさんざんリカちゃんで遊んだなあ。自分の子供時代を思い出しても、友達の世界が全てだったような気がします。その当時はね。家族と学校の友達くらいしかコミュニティがないからでしょうか。

 いじめで自殺などの痛ましい事件が起きるのも、友達の世界が子どもの世界の全てだからでしょう。3つ以上のコミュニティを持った子はどう反応するのか興味はありますが、今の私にはわかりません。

 なんかすごく難しいことを言っているけど、当たり前だよなあ。子どもの友人関係まで親が口出して支配できる訳ないもの。たまに口出す親もいますが、それは過干渉と一般的には言われています。

 でも私は、子どもの、知的能力・身体能力・情緒面・価値観の形成などで親が出来ることは山のようにある気がします。

過去記事ですが、子どもの学力を向上させ才能を伸ばす7つの方法
https://nanten505.seesaa.net/article/202006article_1.html

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