マッツカートさんはロンドン在住の経済学者で、著書 「The VALUE of EVERYTHING」で資本主義の新しいありかたのビジョンを示しています。
今までは、GDPや経済成長率などと数値で表せる「価格」が指標でした。しかしこれからは、数値で表せない「価値」、人間を幸せにする多様な価値(時間、愛、友情などか?)を指標とすべき、 と主張しています。
ローマ教皇フランシスコが今年の3月、スピーチの中でこのマッツカートさんの本への共感を示しました。「彼女のビジョンは私たちが未来について考える助けになると信じています。私たちはいつの間にか目先の価格にとらわれすぎて本当の価値というものを見失ってしまったのです。私たちは価格で測れないものをないがしろにしてきました。」と教皇が言っています。
公的医療の価値、公共教育の価値、これらの本当の価値はお金で測ることができません。またこうした分野ではお金をかければよい成果があがるというわけでもありません。とマッツカートさんはおっしゃっています。
前回の番組のナオミ・クラインが主張していた、アメリカの医療と教育のリモート化の話と符合します。IT企業の世界的な戦略なのでしょうが、私は性急に事を進められることを危惧しています。
しかし、これからは、今まで数字で表せなかった価値が全世界的にクローズアップされ、あらたな資本主義が展開されてほしい。期待しています。
過去記事ですが、NHKのBS1スペシャル コロナ危機 未来の選択~「ナオミ・クライン 新たな“ショックドクトリン”を警戒せよ」 の感想です。
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