2020年10月07日

私たちの個人データが売買される

 急速なオンライン化の行きつく先は私たちの個人データが売買される可能性がある社会なのでしょうか。先日記事にしたカナダのジャーナリストのナオミ・クラインの対談を読みました。

岩波書店の雑誌、世界 2020年9月号より 
ナオミ・クラインとアルンダティ・ロイ(インドの作家)の対談から

ナオミ・クラインの主張です。以下引用

 シリコンバレーが私たちに売りつけようとし、急速に日常化しているビジョンが恐ろしいのは全てがオンラインに移行すると、私たち自身や私たちのデータが採掘場になるからです。あらゆる関係ー社会関係がズームやソーシャルメディアに移行し。子供たちがオンライン授業を受け、医療がオンライン化すると、全てが採取/搾取可能になる。こうしたものを商品化させないラディカルな運動が必要です。

 テクノロジーを使わない宣言をするというのではなく、親密な関係がパッケージし直されてデータとして売られ、際限ない採取/搾取と商品化の新たな草刈り場になるのを拒むことです。(引用終わり)

 私たちの医療データ・子供たちの成績、全てが採取/搾取可能になる。恐ろしい事です。政府や自治体、医師会や教育委員会が必ず防波堤になってくれるという保証は残念ながらありません。積極的に私たちの個人データを売る片棒を担ごうとする輩もいるかもしれません。テクノロジーを使わない選択は非現実的です。どうしたら私たちの個人情報を守れるのでしょうか。

過去記事ですが、ナオミ・クラインのNHKのルポルタージュについての記事です。
ネット学習のデメリット
https://nanten505.seesaa.net/article/202009article_8.html


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posted by ひろん at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月04日

ここまでわかった新型コロナ

 京大大学院医学教授の上久保靖彦教授の本を読みました。この方は日本では新型コロナの集団免疫が既に成立しているとおっしゃっています。文芸評論家の小川榮太郎氏とのインタビュー形式になっているので、比較的分かりやすい本でした。

 上久保教授は新型コロナを4つの型に分類しています。S型、K型、武漢G型、欧米G型。S型は2019年11月、K型は2020年12月に日本に入ってきた。これはインフルエンザの流行曲線の各県のデータを見ると、全て同じ週に減っていることから結論を出されています。

 この比較的軽症なS型とK型の集団免疫が日本で2020年3月までにおおむね達成できていたのではないか。それで3月4月に武漢G型と欧米G型が入ってきても、欧米ほどの被害が出なかったのではないか。

 なぜロックダウンではなく自主規制の日本が、新型コロナの被害が欧米に比べて少ないのか?原因が明確でない故にファクターXと呼ばれていましたが、上久保教授の説でつじつまが合います。

 欧米にはK型が入っていなかった故に不完全な免疫状態の中に、武漢Gと欧米Gが同時に流入して感染が爆発したのではないか。

 武漢ではK型がいきわたる前に武漢Gの変異が起こったのではないか。中国の他の都市では日本と同じような経緯をたどったのではないか。

 新型コロナの毒性はかなり強い。免疫がなければ重症化します。またウイルスの量が多ければ重症化や死亡につながります。免疫力が非常に弱かったり高齢だったり基礎疾患がある場合、ウイルス量が少なくても個別例の劇症化はあるそうです。

 でもこれは、ただの風邪やインフルエンザでも同様に起こることです。日本での65歳以上の新型コロナ死亡率は一万人中の0.3人です。この本を読んで新型コロナを必要以上に恐れる必要はないと分かりました。

新型コロナ (WAC BUNKO 327) - 上久保靖彦・小川榮太郎
新型コロナ (WAC BUNKO 327) - 上久保靖彦・小川榮太郎

過去記事ですが、お金もかからず誰にでもできる幸せになる方法
コロナでわかったこと その弐 
https://nanten505.seesaa.net/article/202006article_8.html
posted by ひろん at 19:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 新型コロナウイルス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月01日

商品を選ぶ基準は価格だけ?

 NHKのBS1スペシャル コロナ危機 未来の選択~マリアナ・マッツカートの回を見ました。買うモノを選ぶ基準は安さだけ? 安い物を買うのは消費者には節約になりますが、企業の価格競争が激烈になると当然それがまわりまわって消費者にもツケが回ってくる。いわゆるデフレ・スパイラルというやつですね。

 マッツカートさんはロンドン在住の経済学者で、著書 「The VALUE of EVERYTHING」で資本主義の新しいありかたのビジョンを示しています。

 今までは、GDPや経済成長率などと数値で表せる「価格」が指標でした。しかしこれからは、数値で表せない「価値」、人間を幸せにする多様な価値(時間、愛、友情などか?)を指標とすべき、 と主張しています。

 ローマ教皇フランシスコが今年の3月、スピーチの中でこのマッツカートさんの本への共感を示しました。「彼女のビジョンは私たちが未来について考える助けになると信じています。私たちはいつの間にか目先の価格にとらわれすぎて本当の価値というものを見失ってしまったのです。私たちは価格で測れないものをないがしろにしてきました。」と教皇が言っています。

 公的医療の価値、公共教育の価値、これらの本当の価値はお金で測ることができません。またこうした分野ではお金をかければよい成果があがるというわけでもありません。とマッツカートさんはおっしゃっています。

 前回の番組のナオミ・クラインが主張していた、アメリカの医療と教育のリモート化の話と符合します。IT企業の世界的な戦略なのでしょうが、私は性急に事を進められることを危惧しています。

 しかし、これからは、今まで数字で表せなかった価値が全世界的にクローズアップされ、あらたな資本主義が展開されてほしい。期待しています。


 過去記事ですが、NHKのBS1スペシャル コロナ危機 未来の選択~「ナオミ・クライン 新たな“ショックドクトリン”を警戒せよ」 の感想です。

ネット学習のデメリット↓
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posted by ひろん at 16:06| Comment(0) | TrackBack(0) | テレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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