2020年01月13日

猫的感覚

 タイトルのポップなキャッチーさと学術的で難解な内容が大きなギャップになっています。イギリスの動物学者が書いたネコの本。論文を直訳した感じでおそらく原文も、訳文も非常に分かりづらいです。

 内容も翻訳本によくあるパターンで無駄に長ったらしい。例えば「ペットのネコの毎日の行動は大半が単純な精神的プロセスで説明できる。」は?って感じです。何が言いたいのか解からない。著者の憶測が学術的な論文調で書かれている感じの文章も多々あります。

 内容の大半が解りづらいんだけどごくごくたまに、そうなのかあ、という発見があったりします。そういう意味では面白い本です。

引用

 ネコの性格は子猫だったときに何を学んだかによって大きな影響を受ける。生まれて最初の数週間に継続したストレスを受けた不運なネコたちは成長して感情と認識能力に永続的な問題を抱えるだろう。

 例えば母猫に捨てられ人間に育てられた子猫は、母がいなくなった後、子猫の脳は高レベルのストレスホルモンにさらされる。そうした高レベル状態が続くと脳の発達とストレスホルモンのシステムに永続的な変化が起き、のちの生活における不安な出来事に過剰に反応をみせる可能性がある。

 そうした猫はペットとしてはうってつけとは言えないかもしれないが、精神的に障害を負っているわけではない。むしろ一見異常な行動は進化したことによる適応なのだ。

引用終わり
 
 猫ですら、生物として当然のこととはいえストレスに適応しようとするのだな。私もきっとそうしてるんだ、と思いたいです。また、三つ子の魂百まで、人間も三歳までの環境って脳の発達に何かしらの影響を与えているんだと思います。

 内容とは関係ありませんが、表紙が滅茶苦茶可愛い。シマシマの三毛ちゃんで雌ですね。


過去記事ですが、「幸せになりたければ ねこと暮らしなさい」猫本のレビューです。
https://nanten505.seesaa.net/article/201708article_8.html

 
猫的感覚──動物行動学が教えるネコの心理 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
猫的感覚──動物行動学が教えるネコの心理 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)


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posted by ひろん at 19:08| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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