2018年03月10日

人間関係の疲れをとる技術 (本)

 何故かはわからないが、40代後半くらいから怒りが持続するようになってきた。 一つの出来事に二か月怒り続けるなんてザラだ。 怒っている時はしんどいという自覚は全くないが、精神衛生上決していいことではないから、何か手立てはあるのだろうか?と期待してこの本を読んでみた。

 私の欲しかった言葉がドンピシャで載っていて感動した。 ありきたりの言葉かもしれないが、この言葉にこのタイミングで出会えただけでも、この本を読んで良かったと思う。

 「人間関係にトラブルは当たり前。 人が社会で生きていくうえで対人トラブルがないことは有り得ないのである。 それがヒト、人と言う動物の属性だ。言葉を話し、道具を使う、などという基本的特性と同じレベルで、人とはそういうもの。 他人と上手くいかなくても自分に無用に腹を立てる必要はない。」

「人間関係は本当に疲れる。でも、人は人間関係なしに生きていけない。 人間関係をこなしていくことが”生きる”こと。 大人の心を身に着ける修業のつもりで現実的にできることを積み重ねていこう。」

 他人は変えられないので、自分自身の感情に蓋をせず、体と感情のケアしよう、というコンセプトの本だ。 私のように二か月も怒り続けることを、恨み記憶、と名付けられていたが、 この恨み記憶がすぐに綺麗に消える方法は残念ながら載っていなかった。

 しかし、怒りが瞬間的に湧き上がる、カーッとした時のクールダウンするための対処法や、さまざまな考え方のパターンが載っているので、各自、自分自身の場合を考えることで怒りが昇華できる人がいるかもしれない。 家族関係(親子・夫婦)、職場など、ケース毎のアドバイスもある。 カウンセラーやメンタルコーチの理論として知っておいても損はないと思う。 

 
自衛隊メンタル教官が教える 人間関係の疲れをとる技術 (朝日新書)
朝日新聞出版
2017-09-13
下園壮太

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ラベル: 自己啓発
posted by ひろん at 09:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 自己啓発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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