筆者は30歳未満の人はすぐに給料の高い職につこうとばかり考えないで、キャリアの選択肢をよく検討し、世界について学び、労働市場の未来をよく理解せよ。と言います。中学生の息子の20代の過ごし方を、私の常識で測ってはいけない。 でも女性の生物学上の出産適齢期は20代というのは変わらないでしょうし、男性だって30代前半までに結婚ができる人とそうでない人がいる。パートナー選びはとても難しいですね。 精神的成熟と体力のピークがどんどん離れていく、人間という種のアンバランスさを感じます。
お金に換算できない価値、この本では無形資産、変身資産と書かれていますが。多様性に富んだ人脈や知識、肉体的、精神的な健康といった無形資産は、金融資産と同様に重要、というメッセージが込められています。これは、子どもにきちんと伝えなくてはいけない。 人とのネットワークの重要性に気づかないで大人になってしまうことは避けなくてはいけない。
この本は日本の状況に合わせて書かれている訳ではない。訳文は読みづらく、文章は繰り返しが多い。後半は現状分析が続くのでやたら文章量が多い増長な本だという印象は持ちましたが、それでも働き方、学び方、結婚、子育て、人生の全てに関わる基本的な考え方、価値観は英国とそうそう変わりません。この本は生き方、働き方の価値観の再確認と先進国の現状について語られているので、具体的に何をしたらいい? の回答はありません。 それぞれ各自が考え、試行錯誤するしかないのです。
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