2017年10月31日

人を操る禁断の文章術

 読み手の心理を先回りし、想像力を刺激する書き方の解りやすいテクニック。 というので、 自分のブログがもっと気の利いたものになればよいなあ、とタイトルで飛びついた本です。 読みやすく、要点もまとめてあり非常に解りやすい本でした。 人を操る=行動させるのが目的の文章術、という意味のタイトルです。 禁断の、はちょっと大袈裟かな。

 さっと一読した時は一般的というか抽象的なことばかりで、すぐに使えるテクはないな、と思ったのですが、そもそも本の目的と私の目的がズレていたので無理はないかと。 この本はメールや企画書、ラインに使える文章術という感じで、書いた文章のターゲットというか読み手は個人か、せいぜい上司たち。私の目的はブログなど不特定多数の人向けなので、そういう人向けの文章の指南書じゃなかったので当然かと。

 でも、心理学の裏付けがある、というのでよく考えると、あれ?これって普段の会話やメールに使えるのかな? と思って、再度メモりながら読んでみました。そうすると、相手の本音と建て前(理想と現実)のギャップに相手の心を動かすエネルギーが詰まっているとか、人の悩みは世代別にカテゴライズできるとか、個人対個人で掘り下げられそうなことがたくさん書いてあり、中々興味深かったです。

 ブログの役に立つかも?というテクも、後半三分の一に書いてありました。表現を10パターン変えて同じことを繰り返せ、とか、心理学のジェットコースター理論、感情の起伏が読み手のワクワク感を増幅させるとか、なんとなく心理学の知識として知っていたことも、文章術として改めて読むと、その通り、的を得ていますね。

 例えば、読んだ人にイメージを想起させる文章を、という理屈は解るのですが、具体的にどんな文章を書けばよいのか、実践は難しいと思う理論がたくさんあったのも事実です。 筆者を以前タモリさんのいいともで見ていて、なんか胡散臭い人だな、と思っていたけれど、この本はサクサク読めて、納得できる部分もたくさんありました。食わず嫌いだったのかな。 筆者の他の本を読んでみたくなりました。 



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2017年10月28日

小1息子がハマッた、ミルキー杉山の名探偵シリーズ

 小学校入学したての息子が、図書室で見つけてきたミルキー杉山の名探偵シリーズ。 一応児童書なのですが、挿絵が多く絵本のよう。 シリーズは19冊出ていますが、一冊に2~4つの短編が入っていて、全部のお話が事件編と解決編に分かれているのがこの本の良い所。 子どもが自分でミステリーの謎解きができるようになっています。

 ミルキー杉山という冴えない探偵が、仲間や奥さん、自分の子どもたちの知恵や力を借りて、事件を解決するお話です。 事件編には事件を解く鍵が挿絵や文章に隠されていて、よ~く読むと、子どもがミルキー杉山より先に犯人が分かるかもしれません。 保育士ですが切れ者で頭のよい奥様はなぜかミルキー杉山と別居中。 犯人探しには協力するのですが、ミルキー杉山の探偵の仕事はあまり好きではないみたいです。

 敵役も美しく賢い女泥棒、ミス・ラビットや変装が得意のダンディなフランス人、怪盗ムッシュなど、型にはまっていながらも楽しいキャラクターたちが脇を固めています。 挿絵の中川大輔さんのおかげでしょうか。 流石に低学年向けなので、私が読んですごく面白い訳ではないですが、謎解きや挿絵を見るのは結構楽しかったですよ。

 私が一冊だけ、かいけつゾロリを読み聞かせましたけど、本人に興味がまったく湧かず後が続きませんでしたが、このシリーズは小6まで図書室から借りていました。 低学年向けみたいなので、まだこんな絵本みたいなの読んでる、と呆れましたけど。 

 ミルキー杉山、絵本から児童書へ誘導するシリーズとしてお勧めです。 同レベルなのは上のかいけつゾロリやルドルフとイッパイアッテナ、このあたりはアニメや映画になっているので良いのではないでしょうか。 両方うちの子は駄目でしたが。 数うちゃあたるだろうと、とにかくいろんな作品を手当たり次第読み聞かせていました。


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2017年10月25日

ライフ・シフト 100歳が当たり前の長寿化の時代が来る

 20代で就職し、60代が引退という従来モデルが通用しなくなる。それぞれ各自での人生の再設計が必要になる。どのように生き方、働き方を変えるべきか? この本は私のこれからの人生を変える本になるかもしれません。 それだけの衝撃はありました。 アラフィフの自分の寿命は、何の根拠もないけど、70代から80代くらいだろうと漠然と思っていました。90代、それ以上生きる可能性がある。プラス20年以上の衝撃。学び直しとスキルの再取得に投資する必要がある。 私の息子も当然100歳以上生きる可能性がある。

 筆者は30歳未満の人はすぐに給料の高い職につこうとばかり考えないで、キャリアの選択肢をよく検討し、世界について学び、労働市場の未来をよく理解せよ。と言います。中学生の息子の20代の過ごし方を、私の常識で測ってはいけない。 でも女性の生物学上の出産適齢期は20代というのは変わらないでしょうし、男性だって30代前半までに結婚ができる人とそうでない人がいる。パートナー選びはとても難しいですね。 精神的成熟と体力のピークがどんどん離れていく、人間という種のアンバランスさを感じます。 

 お金に換算できない価値、この本では無形資産、変身資産と書かれていますが。多様性に富んだ人脈や知識、肉体的、精神的な健康といった無形資産は、金融資産と同様に重要、というメッセージが込められています。これは、子どもにきちんと伝えなくてはいけない。 人とのネットワークの重要性に気づかないで大人になってしまうことは避けなくてはいけない。

 この本は日本の状況に合わせて書かれている訳ではない。訳文は読みづらく、文章は繰り返しが多い。後半は現状分析が続くのでやたら文章量が多い増長な本だという印象は持ちましたが、それでも働き方、学び方、結婚、子育て、人生の全てに関わる基本的な考え方、価値観は英国とそうそう変わりません。この本は生き方、働き方の価値観の再確認と先進国の現状について語られているので、具体的に何をしたらいい? の回答はありません。 それぞれ各自が考え、試行錯誤するしかないのです。



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posted by ひろん at 13:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 自己啓発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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