さっと一読した時は一般的というか抽象的なことばかりで、すぐに使えるテクはないな、と思ったのですが、そもそも本の目的と私の目的がズレていたので無理はないかと。 この本はメールや企画書、ラインに使える文章術という感じで、書いた文章のターゲットというか読み手は個人か、せいぜい上司たち。私の目的はブログなど不特定多数の人向けなので、そういう人向けの文章の指南書じゃなかったので当然かと。
でも、心理学の裏付けがある、というのでよく考えると、あれ?これって普段の会話やメールに使えるのかな? と思って、再度メモりながら読んでみました。そうすると、相手の本音と建て前(理想と現実)のギャップに相手の心を動かすエネルギーが詰まっているとか、人の悩みは世代別にカテゴライズできるとか、個人対個人で掘り下げられそうなことがたくさん書いてあり、中々興味深かったです。
ブログの役に立つかも?というテクも、後半三分の一に書いてありました。表現を10パターン変えて同じことを繰り返せ、とか、心理学のジェットコースター理論、感情の起伏が読み手のワクワク感を増幅させるとか、なんとなく心理学の知識として知っていたことも、文章術として改めて読むと、その通り、的を得ていますね。
例えば、読んだ人にイメージを想起させる文章を、という理屈は解るのですが、具体的にどんな文章を書けばよいのか、実践は難しいと思う理論がたくさんあったのも事実です。 筆者を以前タモリさんのいいともで見ていて、なんか胡散臭い人だな、と思っていたけれど、この本はサクサク読めて、納得できる部分もたくさんありました。食わず嫌いだったのかな。 筆者の他の本を読んでみたくなりました。
にほんブログ村
にほんブログ村