本書のキャッチコピーですが、その人はなぜ、運命を変えられたのか?年収1億円超の顧客を50人以上抱えるカリスマFPが教える、運命を変えた人の「思考」「言葉」「行動」「習慣」「性格」を徹底研究。 とあります。
とてもよい本なのですが、残念ながら今の私はこれを読んで、すぐに運命が変わることはない、と思いました。 私は、△△になりたい。 という夢というか目標が定まっていないからです。 目標がある人は、目標に近づくのに役に立ちそうですが。
この本のジャンルは、男性向けのビジネス書なのでしょうか? ビジネスの成功がテーマです。女性の例もありましたが、今の私に取り入れられる要素がありませんでした。 けれども、引き寄せの法則のようなスピリチュアルな考え方が軸にあって共感できます。 私にいますぐ必要な言葉はなかったけど、それでも読んで良かったと思えたのは、私の長年の疑問に対する回答があったからです。
以前流行した、植村花菜さんのトイレの神様 という歌で、おばあちゃんが、トイレには綺麗な女神様がいて、毎日きれいに掃除したら女神様みたいにべっぴんさんになれるんやて。 といっていましたが、似たような話で女の子はトイレ掃除を一生懸命すると幸せな結婚ができるとか、幸運の神様は掃除が大好きだとか、いろいろあります。 まあ誰だって汚いよりきれいな方がよいのは当たり前なんですが、何故昔からこんな風に言われ続けるのだろうかと疑問に思っていました。
筆者はそれを、ストレス耐性をつけろ、という意味だと教えてくれ、私的にストンと納得できたのです。
同様に、なぜポジティブ思考がよくてネガティブ思考が駄目なのか? 感情的には誰だってネガよりポジの方がいいに決まってるんですが、 ネガティブ思考が私自身はもちろん、地球上から消滅しないのが現実です。
ポジティブ思考は成長する流れだから。 と筆者は言っています。 ネガティブはその逆。 成長に爪をたてる。 私自身は、ネガティブ思考は不安や怖れから来ているので人間から無くすことはかなり困難ではないかとずっと考えていましたから、シンプルに筆者に教えてもらって納得できました。
筆者は下のマザー・テレサの言葉を元にこの本を書いています。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
おそらくマザー・テレサの言葉の元になったのは私の大好きな名言だと思われます。 以前にも紹介したことがありますが、サミュエル・スマイルズ:作家/医者(英)1812年生 の名言です。
思いをまき、行いを刈り取る。
行いをまき、習慣を刈り取る。
習慣をまき、人格を刈り取る。
人格をまき、運命を刈り取る。
本書のキャッチコピー通り、まずは「思考」を変える。そして順次、「言葉」「行動」「習慣」を変えていけば、「性格」も変わり、運命も変わる。 成功者の実例をもとにした変え方のヒントがたくさん詰まっている本です。
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