2016年10月20日

人生を変えてくれた もう一つのエッセイ

 前回紹介した、「新 自分で治す冷え症」よりも本来はこちらを先に紹介するつもりだったのですが、風邪で体調崩した一週間の間につい気が変わってしまいました。

 人生を変えてくれたもう一つのエッセイ 「 女が外に出るとき」  犬養道子著

 かの有名な五・一五事件で暗殺された犬養毅首相のお孫さんの犬養道子氏のエッセイです。朝ドラ「とと姉ちゃん」の雑誌、暮らしの手帳に1965年ごろ掲載されていたもののエッセイ集のようです。 しかし、もう絶版されている模様。 女性が安心して家を空けて外に働きに出られるように、女性ならではの視点からよりよい暮らしのための提言を綴ったものです。
 
 先に紹介した木村治美さんのエッセイにハマッた後、同様なラインナップの犬養さんのエッセイのトリコになったのです。一番最初に手にしたエッセイは「ラインの河辺 ドイツ便り」という本でした。犬養さんの幼少の頃からの長い海外生活の経験もあってか、日本を外から見る視点が明快で、文章もとても論理的で知性的。 

 高校生だった私には具体的な苦労や提言はあまりピンとくるものはありませんでしたが、この人みたいな社会人になって会社勤めをしたいなあ、と、うっとり憧れていました。 犬養さんと木村治美さんのエッセイが、私はヨーロッパへ行きたい。 海外とつながる仕事をしてみたい。 比較文化論を勉強してみたい。と強く思わせてくれました。それには高校生当時苦手な英語をなんとかせねば、と私の受験勉強の原動力になったのです。

 絶版されているので図書館へ行けば借りることは可能なのですが、犬養さんのエッセイでは先の「ラインの河辺」「セーヌ左岸で」 「マーチン街日記」も同様におすすめです。 

 犬養さんの著書で、「日本人が外に出るとき」という本が1986年に出版されています。こちらは入手可能で海外赴任者へのアドバイス本のようです。「女が外に出るとき」と読み比べていないので内容の違いはわかりませんが。

 こうして振り返ると、人生を変えてくれた本との出会いのタイミングはなんと貴重なものだったのか。おそらく出会った当時の二年後に出会っていても、私の人生は違ったものになっていたかもしれない。今この本に初めて出会ってもまた別の人生だったろう。 そう思うと、今10代の人達には、なんでもよいから手当たり次第に本を読みなさい。と言いたいです。

 
 
ラインの河辺―ドイツ便り (1973年)
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犬養 道子

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セーヌ左岸で―パリ便り (1975年)
中央公論社
犬養 道子

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2016年10月18日

私のバイブル「新 自分で治す「冷え症」 鍼灸師 田中美津著

 久しぶりに手ひどい風邪を引きました。まだ鼻水と咳は止まらないのですが、頭痛から解放されただけでも気分爽快です。このブログも久しぶりです。

 今回の風邪でしみじみ思いだしたのが、昔、母から耳にタコができるほど聞いた、「風邪を引いたらあったかくして水分とって寝るんだよっ!」 というセリフ。さっきも電話で言われましたが、これをもっと早く思い出せばよかったな、と。4日くらい朝起きたら風邪が悪化している、というという日々だったのです。自分で冷えてるという自覚はなかったのですが、どうやら寝てるとき冷えていたらしい。 私は起きている時も冷えていることに自覚がなく、本当に寒い、と感じた時はかなり限界まで冷えているという厄介な冷え症なんです。

 風邪をひいて4日目くらいで、ああ、寝てる時汗かかなきゃダメなんだな。と気が付いてホッカイロをお腹に貼る夜を2日間。 夜中に寝汗で着替えたほど汗をかいたおかげで、あんなに辛かった頭痛からようやく解放されました。汗をかいたせいで濡れた寝間着でまた冷えてしまったらいけませんよ。本当は自力で汗をかけるのが健康な体なんだな、と思うのですが。 

 今回体調を崩したおかげで、寝ている時もなるべく頭寒速熱で下半身を暖かくするようにダイソーの湯たんぽを使い始めました。先日は湯たんぽをお腹に乗せて寝てみたら、朝の目覚めがすごくいい。湯たんぽは起きた時はどこかへ行っていましたが、どうせ冷めているので問題はなし。前日の疲れが驚くほど取れていてびっくり! 私は睡眠の質がすごく悪くて、朝から疲れていることも多いのですが、どうやらお腹の冷えも関係しているらしいのがわかりました。 

 さて、タイトルの本、冷え症の私のバイブルとなっていて、生活の冷え度チェック、症状別冷え度チェック、(生理痛、腰痛、アレルギー等)、 自分でできる冷え養生の基本 (食事 呼吸法 運動 イメージトレーニング)など
鍼灸師の方なので、漢方とか中医学?っぽい観点から細かく説明してくれているのです。 西洋医学も信用してるけど、体をホリスティックにトータル的に診る視点というのはなかなかなく、とても分かりやすく丁寧に書かれてます。 

 私はこの本のおかげで、湯たんぽを使い始め、お灸にチャレンジできました。今回の風邪で読み返したら、長引く風邪の陰には腎臓の弱まりがあるとのこと。正に今の私だ! 多分冷えで腎臓にダメージ来やすい体質なんだろうな。 父もだし。

新・自分で治す「冷え症」 (マガジンハウス文庫 た 1-1)
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田中 美津

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posted by ひろん at 17:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月08日

エッセイが好きな理由

本当にたくさんのエッセイを読んできました。大好きだったのは、藤本ひとみさん、原田宗典さん、横森里香さん、岸本葉子さん、林真理子さん等。 

 今は私みたいなフツーの人でもこうやって文章を書けて、読んでもらえる方がいる。いい時代になりました。

 エッセイを読むことって、作家さんたちの体験やものの考え方、感じ方を通してその作家さんの人生の疑似体験ができるのが醍醐味だと思うのです。伝記も悪くないのですが時代が変わると共感できないことも多いだろうし。人との会話を通して人生の疑似体験ができることはなかなかない。情報量が少なすぎる。映画やテレビはフィクションですし、(ドキュメンタリーはありますが 製作者の意図も入りますよね)若い人たちにはもっともっと本を、エッセイを読んでほしいですね。

 子どもたちに本に親しんでもらいたくて、絵本の読み聞かせのボランティアをやっています。図書館の読み聞かせ、育児サークルの0歳児から、保育園、小学校、デイサービスのお年寄りにも慰問に行ったりします。 本好きの子供が一人でも多く増えてほしいです。

 
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